デイサービス(通常介護)とは?
デイサービスって何?
そもそもデイサービスとはどのようなものであるのかという点からお話させていただきたいと思います。デイサービスは正式名称を「通所介護」と言いまして、要介護認定者が宿泊せずに日帰りで通う介護施設のことを指しています。自宅とデイサービス間の送迎も行っているので、車椅子の方でも安心して通うことのできる介護施設です。
お次はデイサービスを利用できる対象者についてお伝えしますが、デイサービスは実は高齢者であるなら誰でも利用できるというわけではないんです。要介護と要支援の認定を受けている介護サービスの利用者に限定されています。また平成29年からは総合事業の「サービス事業対象者」の認定を受けた方も利用できるようになりました。
サービス事業対象者って?
ではこの「サービス事業対象者」とは一体どのような方を指すのでしょうか?それは12個ある基本チェックリストと呼ばれる、日常生活に関係する簡単なアンケートの回答結果によって認定を受けた人を指します。ちょっとわかりづらいのでもう少し詳しくお話しますね。基本チェックリストには日常生活に関係している回答項目があり、例えば「一人で公共交通機関を使って外出しているか」などがあります。このアンケートによって介護支援が必要な方なのかどうかを調べます。そして回答内容から支援が必要な方と判断された方が、「サービス事業対象者」の認定を受けることになります。そのためアンケート結果によって要介護認定を受けていなくても、デイサービスを利用できるかどうかをチェックすることができます。
どんな役割を持つ?
デイサービスの概要と利用できる対象者について理解できたところで、お次は「どのような役割をデイサービスが担っているのか?」という点についてお伝えします。デイサービスの役割は大きく分けて「社会交流を持つ機会」と「介護をする方の負担軽減」の2つとなります。高齢になってくると社会活動が減ってしまうので、自宅に引きこもりがちになることが多いです。その状態では認知症の発症率が上がるなどのリスクがあるため、外出し社会交流を持つ機会の一つとしての役割を持っています。そして自宅でつきっきりの介護をする場合は、家族などの介護を担う人の負担は想像よりもずっと大きいんです。その負担を軽減させる役割として、日中介護を担当してもらえるデイサービスがあります。