デイケアはリハビリを目的としている
目的が明確に異なる
デイケアとデイサービスは混同されがちなものですが、デイケアとデイサービスは全く異なるものということをまずは理解しておいてください。では具体的にどこが違うのかという点ですが、まずは目的の部分で大きな違いがあるということを説明しますね。
自宅で介護を受けながら生活する高齢者は、自宅にひきこもりがちになってしまうことがあります。理由としては身体が動かなくなってきて外出の機会が減ることや、社会に居場所がないと感じてしまうことなどがあります。こういった方に対して高齢者の居場所となったり、介護をする家族の方の負担を軽減させることなどがデイサービスの目的です。
一方でデイケアの目的はリハビリによって身体機能や生活機能を回復させたり、維持をするという目的があります。骨折などの安静をきっかけにそのまま身体機能が一気に奪われて寝たきりにならないように、デイケアのリハビリによって回復することができます。またデイサービスのように外出の機会を持つことにもつながりますが、基本的には利用者の社会の居場所としてではなく、あくまでもリハビリが目的のサービスとなります。
両者の明確な違いはご理解いただけたでしょうか?簡潔にまとめますと、デイサービスは高齢者の楽しみや社会交流をする場所で、同時に家族などの介護をする負担を軽減させてくれます。デイケアは高齢者が骨折などをきっかけに身体機能や生活機能が一気に奪われないように、リハビリによって利用者自身で身体を動かせるように回復させてくれます。
利用料金も異なる
デイケアとデイサービスの最も大きな違いとなるのは、先ほど説明させていただいた目的による違いとなります。しかし目的が違えば施設で行うことも変わるので、利用料金が異なるということも合わせて紹介しますね。
デイケアとデイサービスの利用料金がどのように異なるのかは、一言で言うとデイケアの方が高めの設定となるという点です。デイケアはリハビリ専門職の配置とリハビリの種類で加算項目があるため、デイケアの方が利用料が高くなっています。同じ6時間でデイケアとデイサービスを比べた場合には、一概には言えませんが概ね1800円から2500円程度デイケアの方が高くなる感覚ですかね。
また口腔ケアや入浴などのサービスを利用した場合は、要介護度に関係なく加算されることも覚えておいてください。これについてはデイケアとデイサービスで料金の違いはほとんどありませんよ。